このページでは、アジアアロワナとはどういった魚なのかを説明します。

アロワナの歴史

アジアアロワナは、およそ150年前魚類学史に登場しました。
結構皆さんに馴染み深い南米のアマゾン川に生息する『シルバーアロワナ』と同じ時期に発見され、その形が似ている事から同じ『osteoglossum(オステオグロッサム属)』に位置付けられました。
その当時の学名はosteoglossum formosus(骨のように硬い舌 流線型のフォルム)。
その35年後、オーストラリアで発見された第三番目のアロワナ、scleropages leichard(スポッテッドバラムンディ)の方がアジアアロワナに似ている為、オステオグロッサム属からスクレロパゲス属へと移されました。

世界のアロワナについて

さて歴史はこのくらいにしておいて、今現在世界中には南米に生息する『シルバーアロワナ』『ブラックアロワナ』とオーストラリアに生息する『スポッテッッドバラムンディ』『ノーザンバラムンディ』とインドネシア、マレーシアに生息する『アジアアロワナ』の五種類が存在します。
どれも顔は似ていますが、性格、サイズ、習性などは異なります。
比較的ほとんどのショップで見かける『シルバー』と『ブラック』はアマゾン川とネグロ川に生息していて、現地では食用魚になるほど数は多いです。
両者とも最大100cmを越す大型魚で、値段も手頃な事から『こんなに大きくなるなんて・・・』 と失敗や後悔したかたも少なく無いのではないでしょうか?
シルバーやブラックを飼うには少なくとも奥行きが60cm以上ある水槽でないといくら他のアロワナに比べて体が柔らかいとはいえ飼いきる事は不可能でしょう。
オーストラリアの『スポッテッド』と『ノーザン』のバラムンディは時期も不定期な為、なかなかショップでも見かけませんが、時期になると『ノーザン』は10cm程の幼魚がドバァーっと入荷します。 『スポッテッド』は一年を通して入荷は稀です。
このバラムンディはとにかく泳ぐ魚で、流れのある川に生息している為、後方三鰭(背鰭、尾鰭、しり鰭)が小さく、顔はとても厳つい顔をしている為、もっともワイルドなアロワナですね。
しかしバラムンディは性格がきつい為、混泳はお勧めできませんし泳ぐ為のスペースや水流が必要になります。
そしてアジアアロワナですが、アジアアロワナはその中でも五種類に分類されます。
『紅龍(スーパーレッド)』
『過背金龍(マレーシアゴールデン)』
『紅尾金龍(インドネシアゴールデン)』
『青龍(グリーンアロワナ)』
『黄龍(バンジャール)』
これらはマレーシアとインドネシアにしか生息していなく、また自然界での生息数が減少している事から、ワシントン条約(サイテス)によって保護される種です。
サイテスにより、自然界のアジアアロワナは捕獲、または売買は禁止されているため、ワイルドの個体は日本はおろか世界中のどの国にも輸出はできません。
では店頭に並ぶ個体は?
1990年代にアジアアロワナはマレーシア、インドネシア、シンガポールで華僑の人々により養殖が始まり、ちゃんと許可をもらった養殖場のみ海外への輸出が許されるようになりました。
輸出する際にはアジアアロワナの体内にマイクロチップが埋め込まれナンバーが登録されます。
国際稀少動物として日本の事務局の登録表が付属されない限り売買する事は禁じられています。
アジアアロワナが数を減らした原因は乱獲によるものでした、まだワシントン条約に保護される前はその『他に類を見ない観賞魚としての魅力』から様々の国(日本を含む)に輸出され、どんどんと数を減らしていきました。
そうしてサイテスに指定されてからも、密輸は続き今ではほとんど自然には生息していない程になりました。 しかし今現在養殖の技術が進み、毎年養殖場からアジアアロワナを自然へ還す運動も始まっています。

アロワナの生息地域



アジアアロワナの各生息地域ですが、全てのアロワナはマレーシアか、インドネシアに生息しています。
グリーンとバンジャールはインドネシアやマレーシアの全域に生息し、インドネシアゴールデンは『スマトラ島』にスーパーレッドは『カリマンタン島』に生息しています。
マレーシアゴールデンはマレーシアの『ブキットメラ湖』を中心に極僅かの狭い地域に生息しています。
しかし当店が取引をしているXIANLENG社など殆どの養殖場では全てのアジアアロワナを養殖しているので、いまや生息地域等の研究は困難になりました。

それでは各タイプの特徴を述べていきましょう

スーパーレッド



恐らくアジアアロワナの中で一番皆さんが思い付くタイプでしょう。
全身が紅く色づくタイプでアジアアロワナの中では最大種で最大80cm程まで成長します。
最も個体差の激しいタイプで色もオレンジ色(おそらくバンジャールとの混雑種)から紅色までかなりの差があり、鱗低(鱗の内側)の色も緑や青、紫等あり、鱗かく(鱗の外側)の赤の太さで太いのを『辣椒紅龍』と呼んだり逆き細いのを『血紅龍』と呼んだりします。
価格帯は個体差に比例して広く、10万円台から100万円台程までありますが、大体20万円から50万円程のが妥当なスーパーレッドでしょう。

マレーシアゴールデン



アジアアロワナの中で最も希少で高価なアロワナ。
サイズは最も小さく50cmを越える個体はなかなかいない程。
体は年月が経つにつれて黄金色に染まる。
インドネシアゴールデンと色は似るが、その違いは背中まで金が巻く事。
1日単位でじりじりと金が巻いていく(最初の時点での巻き加減は個体により差がある)。
以前はその繁殖の難しさからインドネシアゴールデンとの混雑種(俗にいう高背金龍)が出回ったが、金が背中まで届かず途中で止まってしまう為、背中まで金が巻く事がものすごい価値があったが、現在は純血の個体が殆どの為、遅かれ早かれ背中まで巻く事は確実となった。
ここ最近ではブルータイプと呼ばれるタイプが人気を集めている。
ブルータイプとは鱗の内側が藍色に見える個体で、年月と共に外側から金色が覆い被さっていく個体のこと。 なぜ鱗が青く見えるのか?
それはマレーシアゴールデンの肉の色が青いからです。
つまり鱗の金の巻きが遅い個体は鱗が透けて中の肉の色が見えるという事です。
マレーシアゴールデンを黒く囲った水槽に入れて横から水中蛍光灯で照らせば金が鱗を覆って無い場合、青く見えるのです。
では何故最近からか?
先程述べたとおり、以前はマレーシアゴールデンの純血種が少なかった、これにより輸入する個体を選ぶ際に金の巻きが遅い黒っぽい個体はインドネシアゴールデンとの混雑種ではないかと懸念され、なかなか輸入されなかった。
それが今となってはマレーシアゴールデンの純血が約束されてこそ輸入できるようになった事で、新たなマレーシアゴールデンの魅力が見つかったのである。
価格帯は高く安くても30万円は下らない、それに加えて上はキリが無いのも事実。
当店でもマレーシアゴールデン・スペシャルが300万円で売れた歴史もある。

インドネシアゴールデン



おそらくほとんどの人がグリーンかどちらかを最初に飼う馴染み深いアジアアロワナ。
サイズは50cmを越える位。体が太く、大きくなると迫力が出る。
体色は黄金と呼ぶにふさわしい程黄色みを帯びた金に輝く。
しかしマレーシアゴールデンと違い背中まで金が巻かないのも特徴で、背中の漆黒と黄色い金、そして紅尾金龍と呼ばれるようにしりビレと尾鰭の下側が赤く染まるので、かなり欲張りなほどの魅力がある。
性格も大人しく、他の魚ともうまくいくパターンが多いので、最初に飼うアジアアロワナとしてお勧めです。
価格帯は数万円単位。10万円以上の個体はなかなかいない。

グリーンアロワナ



恐らく一番多くの人が飼った事があるアジアアロワナではないだろうか?
価格は安い個体では2万円ほどで一番買いやすいアジアアロワナだろう。
体色は銀色で内側からピンクと青緑の模様が入る。
体高が低いのでやや細いイメージがある。
大きくなるに連れて体色等の変化は無いに等しい。
性格は荒く、ケンカさせれば恐らく世界一強いアロワナだろう。
なので混泳はあまりお勧めできない。
買いやすいアジアアロワナではあるが、飼いやすいアジアアロワナではないという事は確かですね。

バンジャール



以前より謎の多いアロワナ。
グリーンの地域変種なのか、スーパーレッドとグリーンのハイブリッドなのか未だに色々な説があるが、どれも確実な証拠がないのでよくわからない・・・。
イエローアロワナと呼ばれるように鰭は黄色に染まり、体色はグリーンとほぼ同じで成長に応じた変化は無い。
以前はスーパーレッドとかかりやすい事からオレンジ色で止まる偽スーパーレッド(1.5号紅龍とも呼ばれた)の厄因ともなっていて輸入業者や飼育者を悩ませていた。
しかしここ最近ではスーパーレッドと1:1で掛け合わした個体や純血の綺麗なバンジャールなどが人気をあつめ出している。
値段はグリーンより高くインドネシアゴールデンより低いといったところだろうか。
がしかしアロワニア(アロワナのみの雑誌)の表紙を飾るようなバンジャールは別格の価格となる。
サイズなどはグリーンとほぼ同じだが、スーパーレッドとのハイブリッドなどはどれほどの大きさになるかは不明。

とまぁアジアアロワナ五種類はこういったタイプに分けられます。
ここで雑誌を呼んだ方やアロワナショップに行く方は疑問に残るかもしれない。
それは『***ゴールデン』や『***ブルー』や『***レッド』といったまた別の名前がアロワナ市場には度々登場するからです。
たまにお客さまの中でも「これは何レッド?」と聞かれる事がありますが、市場に登場する『***レッド』といった名前はファームや輸入する組合、販売店が付ける『商業名』であり、かなりそういった名前の多さに混乱されてる方が多いようです。
当店では商業名は使用しておりません。これは自分でアロワナを選び、持ってくる社長の信念であり、またお客さまを混乱させないようにマレーシアゴールデンはマレーシアゴールデン、スーパーレッドはスーパーレッド、と紛らわしい名前は付けないようにしています。
アジアアロワナはどういったタイプになるかわからないのも楽しみの一つです。
日々育て上げて行くにつれて変化し、序々に魅力を放つ魚であり『ここはこうなってあそこはこの色になる』と決められては面白みが半減してしまうものです。
かといって、当店がむやみやたらにアロワナをマレーシアまで買い付けに行ってる訳ではありません。
沢山の中からそれぞれの素質を持った個体を仕入れている事には自信があります。
赤はより赤く、金はより濃くそして青く、体型などにもこだわって選んでいます。
そして様々なタイプの中からお客さまの希望のタイプをお勧めします。
確かに『ブランド』は趣味の中において重要かもしれませんが、『ViViDのアジアアロワナ』というブランドとして数多くの方から支持されている事を誇りに思います。

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